TOEICのリーディングスコアが長期間伸びずに停滞している場合、そのままにしてしまうのはけっこう危険です。
問題を放置した結果、それが当たり前になってしまい、問題を問題だと気づけなくなってしまうからです。
例えば、ブラック会社に入社した新入社員が数年後、その会社に染まってしまったり、家の掃除が面倒くさくなり何もせずにいたら汚部屋になるなど。長期に渡って問題を放置して感覚が麻痺し、どうにもならなくなってしてしまう事例は世の中にたくさんあります。
このページではリーディングが伸びなくなるダメなパターンを挙げていきますので、自分がやってしまっていないかチェックしてみてください。
TOEICのリーディングが上がらない人の悪い習慣
①自分の選択肢の根拠を答えられない
なぜその選択肢を選んだのかを答えられないのに答え合わせだけして次々と問題を解いても伸び悩みます。
答えられないということはまだ穴が残ったままの状態ということで次に似たようも問題が出た時にも解けないでしょう。その状態でどんどん新しい問題をやっても意味がありません。
解説を読んでも理解できない場合はその解説を読む前提となる基礎知識がないことが多いです。手間を惜しまず、自分に足りない基礎まで遡る必要があります。
- なぜ他の選択肢だと間違いなのか
- 根拠となる英文の場所を特定できているか
というのは例え自分の選んだ答えが正解だったとしても常に意識しないといけません。
パート5はパターンで解きがち
パート5は似た問題が形を変えて出されるので、多くの問題を解いてパターンを暗記すれスコアが伸びる可能性があります。多分、リーディング350点くらいまではそれで行けると思います。
ただ、本当に力がないと残り2択までは絞れても最後で間違えてしまうので伸び悩みます。
ある程度スコアが上がってくると「このパターンはだいたい毎回こうだから」という根拠だけで回答しても伸びません。
パート6やパート7は意味がわからない英文があっても流しがち
長文問題では英文の意味が理解できず雰囲気的に解いた箇所があったとしても「答えがあってたからまあいいか」としてしまいがちです。
意味がとれなかったということはその文に使われている語彙や文法、構文等がわかってないことを意味するので原因を分析する必要があります。
ちゃんとした日本語に訳す必要はないですが、その文の構造やどんなことが書いてあるかを説明できるレベルには理解しておかないと完璧とは言えません。
②復習のマネジメントができてない
間違えた問題は忘れる前に何回も復習しないと記憶に定着しません。
本当かどうかは知りませんが、7回繰り返すのが理想という人もいます。それくらい復習は重要です。
また、単に復習するだけではなく、時間を空けて何回か見直すことも大事です。忘れそうなタイミングを見計らって復習すれば定着率が違います。
次々と問題を解きまくるよりも確実にレベルアップできます。
新しい問題を解きたい病
新しい問題を解くことに気を取られて復習が疎かになり、バケツに穴が空いた状態で走っている人がいるのもわかります。
僕はもともと勉強の仕方がわかっておらず、記憶に定着させるのが下手でした。その原因の一つが解いた問題数が多いほどいいという勘違いです。
でも、実際は解いた問題数よりも確実に解ける問題数を増やしたほうが結果が出やすいです。
そのためには適切なタイミングで復習して定着させることが大事です。
これに関して「どうやったら忘れる前に見直せますか?」というと一つにはスタサプのような有料アプリを使った学習をオススメします。
アプリだと不正解だった問題だけを解くのが簡単になるので復習のしやすさが爆上がりします。
また、自分で入力する手間はかかりますが、無料アプリで忘れかけの適切なタイミングで問題を出してくれるタイプのものも存在します。
面倒ではありますが、そういう手間を惜しまずにやることが長い目で見ると早く結果を出すことに繋がります。
③毎日やっていない
TOEICはいかにテンポよく回答できるかが勝負。例えるならスポーツです。
反射神経に近くて、知識として知っているだけではダメで考えずに出てくるレベルにまで仕上がっているかが問われます。
前回の学習から間が空くと思い出すのに時間がかかってしまうので短時間でも毎日触れることが大切です。
(週末に10時間まとめてやるよりも1日1時間のほうがはるかに効果的です。)
生活リズムが乱れている
学習時間を確保するためには、日々の生活がある程度ルーティン化できていないといけません。毎日、ばらばらのリズムで生活していると継続ができないので成果も出にくくなります。
また、本番のテスト時間に頭がしっかりと働くように睡眠時間を確保することも大事です。睡眠時間を削ると記憶への定着も悪くなります。
アルコールやカフェインなど睡眠の影響が出るものはTOEICで結果を出すために一時的にでも制限してみるのも手です。
④本番を想定した練習をしてない
普段から制限時間を意識せずにやっているとなかなか本番で必要とされるスピードまで処理速度が上がっていきません。
「自分がその問題を解くのにかけられる時間は最大何分なのか?」を逆算したら、タイマーで測ったり、アプリを使うなどして常に時間を意識した学習が必須です。
普段からタイマーで計ることで「ちょっと今この問題に時間かけすぎてるな」というのが体感でわかってきます。
なぜ体感でわかったほうがいいかと言うと、今解いている問題を解くのにかけられる時間をわかってないと難しい問題に遭遇した時に粘りすぎてしまうからです。そのせいで他の簡単な問題を解く時間がなくなってしまいかねません。
時間がない時は一旦スルーし、後から戻ってくることも大事なので本番を想定した準備はマストです。
⑤TOEICに集中していない
TOEICを伸ばすためにはTOEICに出るところを重点的にやるのが何よりも重要ですが、TOEIC以外の英語を使うと本来よりもやった気になってしまう罠があります。
典型例が、ネットフリックスで映画を見たり、オンライン英会話をやることなどです。
英会話力アップや煮詰まった時の気分転換としては好影響はあるかもしれませんが、残念ながらTOEICスコアへの影響は限定的です。TOEICを上げるならTOEIC用の教材を使って対策しましょう。
情報が古い
TOEICは徐々に難易度も上がっており、何年も前の感覚で受験すると思ったより解けなくてガッカリするでしょう。
求められるものも時代に合わせてちょっとずつアップデートされているので公式問題集は最新版を使うのが必須です。
また、たまにSNS等で最新情報をキャッチしておくのも大事です。
今回挙げたダメなパターンに該当してしまっていた場合、今すぐに改善しましょう。
なにか特別な方法を探すより、ダメなやり方をやめるほうがよほど簡単で確実です。
時間が足りてないだけのケースもあります
上記のような悪い習慣がないのにリーディングが上がらない原因として合計学習時間不足も挙げられます。
停滞しているとしたら前回の試験から300時間~500時間の積み上げができているか確認してください。
そのくらいやらずに次々とやり方を変えるのは逆にマズいです。
継続していれば光が見える
スコアが上がれば上がるほど点の重みが増し5点上げるのも大変になりますが、だいたい300~500時間を目安に成長を実感する瞬間があるはずです。
成長曲線は右肩上がりではなく、階段型です。普通はどこかで伸びが止まり苦しい時期が訪れます。
伸びる時はRPGのような感じで経験値が貯まるとレベルアップします。
1日に何時間も猛勉強できなくても継続的に学習していればごとに必ず手応えを感じることができるので継続してみてください。