ネットを見るといろんな人がそれぞれのパート7の対策方法を公開していますよね。
でも、結局難しくて「自分には無理だな」と苦しんでいませんか?
なんとなくスゴそうな人はオススメの参考書を何冊も紹介していたりするので必要以上に大変そうに見えますが、実はギリギリAランクで良ければあれもこれも手を出す必要はありません。本当はもうちょっとシンプルです。
このページでは700点止まりだった僕が860点以上とるためにやっていた対策を紹介します。
こんなTOEIC受験者を想定して書いています
- しばらく700点くらいでくすぶっている(停滞感がある)
- 800点台は取れるけど、まだレベルBの範囲(不完全燃焼)
- 教材にある程度予算を使える(覚悟ができている)
TOEICのために余計なことをしている人が多い
他のブログを見たら「速読できるようになればいい」とか言ってTOEICとは関係ない攻略法まで色々書かれています。
- 目の動かし方をトレーニング
- 声を出さずに読む黙読の練習
- 英字新聞やを多読する
- ニュースなどのラジオ番組を聞く
(なんか真似するのがものすごく大変そうです。)
まぁ、たしかに効果がありそうな気がしますが、これって現実的なんでしょうか?
僕は速読のトレーニングなんて不要だと思っています。正直、英語の勉強が普通よりもかなり好きな人じゃないと無理っぽいですよね。
少なくとも僕のような凡人だと聞いただけで嫌になってきて仕事と両立するなんて絶対に無理です。時間があり余っているならやるかもしれませんが...。
もし、あなたも上記の内容はちょっと無理そうなら思い切って無視してもいいと思いますよ。
860点をとるために意識することはシンプルだ
難しいことはやらなくても860点程度なら取れます。
上述のようなトレーニングは一切無視して対策してましたが、何回も連続でレベルAに相当するスコアをとれてます。
↓僕の履歴です。
これまでの受験結果まとめ
705点(L380 R325)2018年9月
860点(L445 R415)2018年12月
865点(L425 R440)2019年1月
905点(L460 R445)2019年3月
930点(L480 R450)2019年11月
920点(L495 R425)2020年10月
915点(L475 R440)2021年4月
950点(L480 R470)2021年11月— KY_ENGLISH|TOEIC950+リスニング満点攻略済 (@ky_english) December 15, 2021
11月28日の結果
自己ベスト更新したのにリスニング力は低下中
(リスニングは満点とったこともある) pic.twitter.com/lMddEDoRWT
— KY_ENGLISH|TOEIC950+リスニング満点攻略済 (@ky_english) December 14, 2021
省エネの対策でもTOEICで860点以上は期待できる
勘違いされてしまわないようにお伝えしておきますが、僕は満点ホルダーではありません。
そのため、真似すればラクラク満点を取る方法などは教えることはできませんし、少し間違ったことも言うかもしれません。
過度な期待はしないでください。
ただ、325点しかなかったリーディングのスコアが限られた時間で400点超え、今は470点まで伸ばせているので、最低限どんなことをやれば成果を上げられるかはわかっているつもりです。
あなたが満点ではなくてひとまず860点以上(レベルA)取れればOKという場合だけ読み進めてください。
ちなみに
レベルAと言うのはTOEIC的には最高レベルの位置付けです。Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができるとされています。
僕がTOEICで860点以上とるためにやってたパート7対策はこれだ(多分3つでOK)
①目標スコア分の単語をしっかり抑えた
単語力がないとパート7は読めないので、覚悟を決めてボキャブラリー強化に取り組みました。
860点以上が目標ならやはりTOEIC用の教材で860点分の単語を完璧にしておかないといけません。
仮に700点分の単語力しかないとしたらやっぱり最高でも700点止まりです。
860点用の単語は間髪入れず、脊髄反射的に意味がわかるように準備してくださいね。
【朗報】覚えるべき単語はそこまで多くない
今、あなたのスコアが700点くらいだとするとTOEICで抑えるべき7~8割くらいの単語は完了しているはずです。
手を抜かないようにしてあともう300~400個くらい覚えればかなり点数に差が出てきます。
コツコツやるというよりは毎日100問ペースやって早いうちに一度完成させちゃったほうがいいです。
ちなみに「完璧に」と言いましたが、実際は95%くらいで大丈夫です。20問に一回くらい間違うこともありますが、それでも860点くらいはとれます。
②英文法は基本事項を確実に仕上げる
TOEICのパート7に文法の問題は出ませんが、パート5の完成度を高めることも立派なパート7対策の一部です。
当然、文法力強化も取り組みました。
なので、ここでは文法について触れておきますね。
で、どのくらいできれば、基本が仕上がっているのかですが、ズバリ、パート5を12分以内に解いて9割正解できる文法力があれば合格です。
パート5の出来も重要
パート5を12分以内に解いて27問正解できれば、長文問題でもほとんどの問題に目を通し、あわよくば最後までたどり着けるくらいの力がついているはずです。
12分っていうのは1問あたり30秒以内に解いて40秒以内にマークシートを塗りつぶす計算ですね。
9割って言うと結構大変そうですが、じつはそんなに難しくないです。
なぜかというとTOEICの文法問題ってひねった問題はほとんど出題されないから。暗記するようなところもほぼなくてだいたい理屈がわかれば説明がつきます。
ポイントは英文をいちいち訳さずに品詞を見ただけで選択肢を選べるレベルにすることです。
さすがにノーミスは難しいですが、コツさえ掴めば9割までなら意外と短期間で正解できるようになります。
30問中3問くらい落としても大丈夫なので、そのレベルまではしっかり取れるように準備しましょう。
③同じ文章でいいからスラスラ読めるまでやる
ここからはいよいよパート7を使った話になります。
何か秘策があるのかと勘違いされそうですが、僕は変わった解き方はしません。
文章を一気に読んで問題を解くスタイル
必要な箇所だけを拾い読みする方法もあるみたいですが、個人的にはやったことがありません。
それだと文章全体として何が書いてあるかわからなくて間違うと思うんですよね。
結局、一番自分に合っていたのは一気に読んで順番に解く練習をすることでした。
ナレーションと同じスピードで音読する
速読はやってないと書きましたが、音読はやりました。
「えっ、何が違うの?」って感じかもしれませんが、目的が違います。
速読ってのは早く読むための練習ですよね。早く読めるほどいいみたいな感じです。
一方、音読は早く読むという意識でやっているわけではなくて、時間内に読み終わる速度を体になじませるための練習なんです。
読み終わればいいみたいなイメージなので別にスピードを追い求めているわけではないんです。
結果として音読をやっているうちに処理速度が上がりますが、意味もなく早く読むみたいなことはしません。
具体的な話は停滞中のTOEICスコアは音読で爆上げ可能【やり方と条件を解説】に書きましたが、簡単に言ってしまえば、スラスラ音読できるようになるまで繰り返すだけです。
イメージとしてはカラオケで完コピを目指すのに近いです。
ところで、あなたはTOEICを時間内に全問、解き終わるのにどんな能力が必要か知っていますか?
最低でも1分間に150単語読めるスピード感(150WPM)が必要だそうです。
じゃあ、どうやってそのレベルに持っていくかですが、シンプルに教材についてくるナレーションと同じように読めるようになればいいんです。
なぜかというと、TOEIC教材のナレーションはちょうど150WPMで読んでくれているらしいからです。
実際に測ったわけじゃないですが、僕はナレーションの速度に合わせて読めるように練習したところ、たしかに本番の試験で時間内に読めるようになったので間違ってないと思いますよ。
まだ音読を試したことがなければ、ぜひやってみてください。1ヶ月続けるだけでもかなり変わるはずですよ。
ここで一つ注意してほしいのは、ただ闇雲に音読すればOKじゃないってこと。
しつこいですが、ナレーションと同じ速さで音読できるようになったらOKと判断してください。
もし、僕自身、いつまでも自分のペースで読む練習をしていたら、読み終わる力はついてなかったと確信しています。
僕が使っていた教材について
もう一度、おさらいするとパート7対策として僕がやったのは
- 目標860点分の単語をしっかり抑えた
- 英文法は基本事項を確実に仕上げる
- 同じ文章でいいからスラスラ読めるまでやる
になります。
ここからはそれぞれ何を使っていたかお伝えします。
①TOEIC英単語対策用の教材
スタディサプリのTEPPAN英単語です。
もっといい単語帳もあるのかもしれませんが、スタサプはアプリなので間違った単語を管理しやすいのと、語数も1300語とかなり厳選されている点でありがたかったです。
他の単語帳を使うなら
僕はTOEIC対策用のアプリや参考書についてはにわかレベルの知識しかないのですが、英単語対策はネットで評判が良い本なら大丈夫だと思います。
例えば、TOEIC受験者の間で人気がある「特急シリーズ」などを選べば間違いなさそうです。
間違っても大学受験用の単語帳とかで済まそうとするのはやめてください。TOEICで必要な単語と受験で必要な単語には違いがあります。
②TOEIC英文法対策用の教材について
スタディサプリのパーフェクト講義 - 英文法編です。
時間制限があるから1問あたり20秒で解く練習になりました。
他の参考書で文法を学ぶなら
TOEIC教材に関する知識がほぼ無いので、英文法でオススメの参考書は正直わかりません。
ただし、繰り返しになりますが、TOEICの英文法は暗記するようなところってないんです。
ほとんど、原則で説明がつく範囲の話なんです。
それを考えると、多くの問題を解きまくって暗記するより、間違えた問題をじっくりと理解して同じミスを繰り返さない学習スタイルが良いでしょうね。
ちなみに僕が705点から860点になるまでの3ヶ月間に解いたパート5の問題数はというと「600問~700問」だと思います(そこまで多くないですよね)。
③音読用の教材について
スタディサプリの実践問題集(メイン)とTOEIC公式問題集(サブ)です。
スタディサプリは英文がすべて音声化されてますし、TOEIC公式問題集も最近のものはリーディングパートもすべて音声化されています。
もちろん、上記以外の教材を使っても効果はありますが、最低限、ナレーションのついている教材を使いましょう。
他の参考書で音読を練習するなら
必ずナレーションが付いているもので練習します。
とりあえず最新のTOEIC公式問題集がいいでしょう。
巷には長文問題は解説だけでナレーションがついていないTOEIC教材もあると思いますが、オススメはできません。
書店でも手に入りやすい「特急シリーズ」にはナレーションがついているようです。
まとめ
結局のところ、860点以上(レベルA)を目指す上で、最低限、確認すべきことは以下の3つですね。
- 860点分の単語が完璧になっているか?
- 12分間でパート5を終わらせる文法力があるか?
- ナレーションと同じ速度で読めるか?
これから、TOEICで860点以上に挑戦するあなたはできるているか見直してみてください。
スタディサプリをまだ試していないあなたへ
今回の練習方法は スタディサプリ を使えば、かなり簡単に取り入れることができます。
スタディサプリならパート7の音読が10倍捗る
スタディサプリのシャドーイング機能を使えば、アプリでナレーターの声にかぶせるように発音するだけで自動的に録音され、後から聞き直すことができます(速度も3段階の調節が可能)。
ラジカセやMP3プレーヤーを使うより簡単なので効率的です。
僕はスタディサプリを使っていなかったら、おそらく、今だに800点台すら到達できてたかあやしいです。
興味がない人も多いと思うのでスタサプの詳細についてはこのページでは省きます。
興味がある場合だけ続けて【スタディサプリTOEIC対策コース】ベーシックプランを申し込む前にチェックに進んでください。