TOEICで860点以上からは最上位グループ扱いになるので、一旦、目標ラインとして設定している人も多いのではないでしょうか?
では、どうやったらとれるのか。このページでは優先順位をつけて紹介します。
このページの対象者
- Bランク上位レベルには到達したが、まだAランク(860点以上)には到達したことがない
- 今の自分のやり方に限界を感じている
- 何をやればいいかわからなくなった
このページでわかること
- 860点以上の人の解き方
- 860点突破する直前の学習内容&時間
- 複数回チャレンジしても860点をクリアできない人の盲点
この記事を読む価値はあるのか?
「誰だこいつは?」と思われてしまったことでしょう。
ただこのタイミングで自己紹介に時間をかけるのはもったいないので僕のTOEICスコアを挨拶代わりにお伝えします(満点とれないのは恥ずかしいですが、これが今の実力です)。
11月28日の結果
自己ベスト更新したのにリスニング力は低下中
(リスニングは満点とったこともある) pic.twitter.com/lMddEDoRWT
— KY_ENGLISH|TOEIC950+リスニング満点攻略済 (@ky_english) December 14, 2021
まあ860点をとったことがない人間が語るよりは説得力があるかと思います。
705点から3ヶ月で860点をとれた時の経験をもとに話を進めます
TOEICの結果出た!
3ヶ月で900点台の挑戦には失敗したけど、予想通り800点台後半は行ったよ
705点→(200時間)→860点
パーソナルコーチをつけて200時間で155点UP#スタディサプリ#TOEIC#パーソナルコーチ pic.twitter.com/GNioPBhPBM
— KY_ENGLISH|TOEIC950+リスニング満点攻略済 (@ky_english) December 28, 2018
TOEICの結果(2018年12月9日)が封筒で届いてた pic.twitter.com/U68tXXOvBw
— KY_ENGLISH|TOEIC950+リスニング満点攻略済 (@ky_english) January 9, 2019
ちなみに僕は過去に860点と865点をとったことがあり、その時の感覚もまだ少し残ってます。
この先を読むかどうかの判断材料にしてください。
TOEIC860点をとるために必要な正答率を知っておこう
TOEICの採点方法は公表されておらず、関係者以外は知ることができません(複雑な計算をもとに決まっています)。
ただし、だいたいの目安はあり、(個人的な経験を踏まえた数字になりますが、)じつは約176問くらい正解すれば860点を超える可能性が高いです(正答率88%くらい)。
例
リスニング 90問 + リーディング 86問 = 176問
安定的に以下のバランスで得点できれば、860点突破は固いです。
目標スコア | ||
---|---|---|
Listening | Part1 | 6 / 6 |
Part2 | 22 / 25 | |
Part3 | 35 / 39 | |
Part4 | 27 / 30 | |
合計 | 90 / 100 | |
Reading | Part5 | 26 / 30 |
Part6 | 14 / 16 | |
Part7 | 46 / 54 | |
合計 | 86 / 100 |
一つのPartで全問正解するのはけっこう大変なので模試などを解いてみて上記の目標スコアと大きく乖離している部分を補うのが良いと思います。
リスニング正答数 | 参考スコア |
---|---|
96 - 100 | 475 - 495 |
91 - 95 | 435 - 495 |
86 - 90 | 405 - 475 |
81 - 85 | 370 - 450 |
76 - 80 | 345 - 420 |
71 - 75 | 320 - 390 |
リーディング正答数 | 参考スコア |
---|---|
96 - 100 | 460 - 495 |
91 - 95 | 425 - 495 |
86 - 90 | 395 - 465 |
81 - 85 | 370 - 440 |
76 - 80 | 335 - 415 |
71 - 75 | 310 - 390 |
66 - 70 | 280 - 365 |
61 - 65 | 250 - 335 |
※公式TOEIC問題集の参考スコア算出方法です。
TOEIC860点をとるための現実的な戦略
リーディングで最低400点稼ぐ
リーディングで400点を安定して稼げる力がつけば、リスニングも400点は超えてくるはずです。
現実的にはリーディングで410点を稼ぎつつ、リスニング450点みたいな配分かなと思いますね。
リスニング450点と聞くとほぼノーミスに聞こえますが、10問以上ミスっても450点は行くので実現できる可能性は十分にあるでしょう。
参考TOEICリーディングで毎回400点以上取れるレベルになった秘密
気持ちとしては900台を目指す
860点のちょっと上(900点くらい)をとるつもりで準備すると良いかと思います。
いくら完璧に準備をしたつもりでも準備が完璧にできるとは限りませんし、試験会場は普段と違うので多少のミスもします。
(はじめから860点を目指していると800点台前半に落ち着くかもしれません)
僕の場合だと、705点から900点超えを狙って準備していたら結果として860点でした。
TOEIC860点を突破したいなら本番までにやるべきこと(最低限の準備)
リーディングでギリギリ全問解き終わる経験
時間内にリーディングパートを解き終わるくらいになっていたほうがいいです(時間が全然余らなくても大丈夫)。
それと同時にこの時点ではまだ満点をとれるほどの力はないのでわからない問題を飛ばす諦めのよさも必要です。
そのためには普段からペース配分は意識して解く練習をしておきましょう。ちなみに僕は常に以下のペースを守ってます。
- Part5+Part6:20分
- Part7:55分
できれば時計を見なくてもいいレベルになるのが理想です。
860点分の語彙力完備
語彙力があればリーディングのスコアは自然と上がります。
僕が860点をとった当時、TOEIC用の単語帳で860点分のところまでは完璧といえるレベルでした。
TOEIC860点を取ったときにやっていた学習量 = 3ヶ月で約200時間
試験直前期のツイートを見ると1日2時間ペースの学習を3ヶ月≒約200時間の学習をしていました。
今日からTOIEC本番までは期間限定で朝型に切り替える!
そう言えば、学習開始から3ヶ月経っていることに気づいた pic.twitter.com/VhGwHeFNTX
— KY_ENGLISH|TOEIC950+リスニング満点攻略済 (@ky_english) December 6, 2018
200時間の内容としては①②③のような感じでした。
①文法を総復習(20時間)
僕は文法に自信がなかったのでしっかりやり直しました(専属コーチを付けていたのですが、コーチにも文法力を指摘されました)。
文法力の弱さは具体的には次のような問題に繋がります。
- Part5を解くのに時間がかかってしまう
- Part6とPart7を解く時間が残っていない
これはTOEICで結果が出ない人の典型的なパターンです。
(860点をとってから確信に変わりましたが、文法に穴がある状態だと860点は厳しいですね。)
なので文法に苦手意識があるなら集中的に取り組むべきです。
860点レベルの文法力とは?
Part5を12分で26問正解できれば860点狙いとしては合格ラインだと思います。
15分以上かかっているようだと長文問題で塗り絵が発生するので厳しくなってくるでしょう。
ちなみに僕はスタディサプリを使いましたが、ツイートを振り返るとだいたい20時間程度で完成したようです。
英文法編がなんとか今日で終わった
最後の「確認テストまとめ」は全範囲からの出題だったけど、満点
一度やった問題だからなんとも言えないが、穴は少なくなってきているんじゃないかな#スタディサプリ#TOEIC対策 pic.twitter.com/Lmj7PbAILe
— KY_ENGLISH|TOEIC950+リスニング満点攻略済 (@ky_english) September 28, 2018
TOEICにはそんなにひねった文法は出てこないので思ったほど時間はかかりません。
②本番形式を叩き込む
TOEICの出題形式を研究
TOEICの頻出パターンごとの例題と演習をやりました。
※すでにわかっている場合は省略可能
TOEIC形式の問題集を10回分(10回分 × 2 = 20回)
できなかったところを復習し、少し間を開けて2回目。これで20回とカウントとしてます。
TOEICのリーディングセクションは解き方によっても結構得点率が変わったりするので、解きやすい方法を見つけるまでは何度も本番形式で解くのがオススメ。
「20回って多くない?」と言われそうですが、回数はあまり重要ではないです。
ポイントはあくまでも自分が解きやすい方法を見つけることなのでスタイル完成したら回数は気にしなくて大丈夫です。
③単語は毎日(ノルマは1日100語)
単語はスキマ時間にやることが多かったです。
TOEIC860点をとれない人が見逃していること
TOEICを最優先にしていない
学習に集中できる環境を作ろう
結果を残すのに十分な環境づくりは不可欠です。
家事、飲み会、残業、趣味などに時間を割いてはダメ。一定期間は覚悟を決めてTOEICに捧げる覚悟が必要なんです。
試験後に「時間がなくて勉強できませんでした。」とヘラヘラと言い訳をしてる人がいい結果を残せるでしょうか?
その逆をやりましょう。仕事やプライベートを調整して時間をつくり、試験会場に向かう途中、「やれることはやったつもりだ。」と思っていれば、自ずと結果はついてきます。
本気度が高い人はだいたい3ヶ月くらい集中して結果を残しています。
英語が大好きな人ほど総合力を上げようとしがち
例えば、YouTubeで英語学習関連の動画を見ると実力者が流暢な英語を披露しています。
そういうのを見るとつい「話せたら素敵だな」「自分も話す力をつけたいな」と思ってしまいがちです。でも、そんなの本当にTOEICと同時にできますかね?
正直、僕自身もできれば話す力を同時につけられたら最高だと思いますが、現実的に考えてそれができる時間を持てるのは学生や一部の恵まれた人のみ。
時間のない社会人が短期間でそのような理想論は封印しましょう。
特に1日に1~2時間しかとれないなら、なおさらTOEICに出ない範囲に手を付けるのはNG。ここを失敗するとTOEIC860点が遠のきます。
TOEICの出題パターンを完全把握してない
出題パターンの把握は絶対に必要です。すぐに結果につながるので必ずやるべきだと確信しています。
やっぱりTOEICを上げたかったらTOEICにコミットし、出る範囲だけに集中することが一番の近道なんです。Partごとに最適な解き方と時間を見つけてスタイルが決まったら、繰り返し練習して体になじませましょう。
(僕はTOEICをしっかりと分析したことがなかったので研究しました。まあ、自分で研究したと言うよりは「スタディサプリの中で語られているTOEICの攻略法」を鵜呑みにしたと言ったほうがより正確ですが。)
一人きりでやっている
何がなんでも1人でやろうと考えるのは早めにあきらめたほうがいいです。1人でコツコツやるのは本当に難しいです。
なので僕は見える化・仕組み化して追い込みました。
具体的に導入したこと
- コーチを付ける
- ブログを立ち上げる
- ツイッター開始
毎日英語に触れてない
学習の間隔を空けすぎると目標達成が難しくなります。たとえ短くても1日一回は英語の時間を作りましょう。
僕は3ヶ月は1日も休まずにやりましたが、そのほうが記憶の定着にも良いです。最初は辛いですが、1ヶ月経つ頃には普通になってますよ。
最後に一言
僕がはじめて860点を取った時は次のようないいことがありました。
- Aランク(最上位集団)だから自信になった
- やり方が正しいことが確信できた
- 900点台が射程圏内に入っているからもうひと頑張りできた
現在700点台の人が3ヶ月先の目標地点としてひとまず860点を目指すのはアリです。
おまけ|どうしてもAランクを突破できない人向けの英語スクール
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参考TOEIC点数保証制度のあるスクール + 通信講座 どれを選ぶ?
追記
Part7対策についてはTOEICのパート7対策|55分で解けるようになる方法で深堀りしています。