TOEIC700点って言うとけっこう難易度が高いと思われがちですが、じつはそんなに恐れる必要はありません。
全体の約3割くらいミスってもOKなんです。
つまり、完璧を目指さなくても到達可能ということ。むしろちょっとあきらめるくらいが丁度いいです。
では、ひとまず700点を目標にしている時点では何に力を入れるべきなのか。
このページは優先順位をつけて紹介します。
このページの対象者
- TOEIC600点台で停滞中
- 今のやり方に限界を感じる
- 情報がありすぎて何をやればいいかわからなくなった
このページでわかること
- TOEIC700点の現実
- TOEIC700点取得の戦略
- TOEIC700点のために優先すべきこと
この記事を読む価値はあるのか?
もしかすると「誰だこいつは?」と思ったことでしょう。
自己紹介は時間の無駄なので、一応、僕のスコアをお伝えします(満点とれないのは恥ずかしいですが、これが今の実力です)。
11月28日の結果
自己ベスト更新したのにリスニング力は低下中
(リスニングは満点とったこともある) pic.twitter.com/lMddEDoRWT
— KY_ENGLISH|TOEIC950+リスニング満点攻略済 (@ky_english) December 14, 2021
まあ700点をとったことがない人間が語るよりは説得力があるかと思います。
この先を読むかどうかの判断材料にしてください。
TOEIC700点をとるために必要な正答率を知っておこう
具体的な戦略に移る前に「700点をとるにはどのくらいの実力が必要なのか」もう少し深堀りします。
じつは正答率7割くらいでも大丈夫
TOEICの採点方法は公表されておらず、関係者以外は知ることができません。
(どうやら複雑な計算をもとに決まっているようです。)
ただし、だいたいの目安は計算することができ、約146問正解すれば700点を取れる可能性があります。
TOEICの場合、全問選択式なのでわからない問題はテキトーに選んでもある程度正解になることから、7割できれば700点と考えても大丈夫そうですね。
例
リスニング 75問 + リーディング 71問 = 146問
リスニング 80問 + リーディング 66問 = 146問
リスニング 85問 + リーディング 61問 = 146問
リスニング正答数 | 参考スコア |
---|---|
96 - 100 | 475 - 495 |
91 - 95 | 435 - 495 |
86 - 90 | 405 - 475 |
81 - 85 | 370 - 450 |
76 - 80 | 345 - 420 |
71 - 75 | 320 - 390 |
リーディング正答数 | 参考スコア |
---|---|
96 - 100 | 460 - 495 |
91 - 95 | 425 - 495 |
86 - 90 | 395 - 465 |
81 - 85 | 370 - 440 |
76 - 80 | 335 - 415 |
71 - 75 | 310 - 390 |
66 - 70 | 280 - 365 |
61 - 65 | 250 - 335 |
※公式TOEIC問題集の参考スコア算出方法です。
TOEIC700点をとるための現実的な戦略(イメージ)
705点時のABILITIES MEASURED
安定的に以下のバランスで得点できれば、700点突破は固いです。
目標スコア | ||
---|---|---|
Listening | Part1 | 6 / 6 |
Part2 | 22 / 25 | |
Part3 | 30 / 39 | |
Part4 | 22 / 30 | |
合計 | 80 / 100 | |
Reading | Part5 | 24 / 30 |
Part6 | 12 / 16 | |
Part7 | 36 / 54 | |
合計 | 72 / 100 |
一つのPartで全問正解するのはけっこう大変なので、模試などを解いてみて上記の目標スコアと大きく乖離している部分を補うのが良いと思います。
リスニングで400点くらい稼ぐ
リスニングとリーディングを比較すると、多くの人はリーディングが難しいと感じるはずです。
なのでリスニングで稼いでおきましょう。
ズバリ、700点のバランスとしては以下のイメージでいいんじゃないかと思いますね。
- リスニング:380点
- リーディング:320点
リスニングパートはテスト序盤なので集中力も残ってますし、ミスをしにくいうちに点数を稼ぎましょう。
Part1,Part2,Part5を得点源にする
難易度の低いところで落とさないのが何よりも重要です。その意味で、まずは短い文章が多いPart1,2,5を重点的に強化しましょう。
※とは言え、かなり難しい問題もあるので多少のミスは許容範囲。完璧主義にはならなくて大丈夫です。
Part7の最後の15問くらいは捨てる
Part7は時間がなくて解けないのが不安かもしれませんが、700点を狙う実力の時点で全部解ける人は多分いませんから、早めにあきらめてください。
何が何でも全部読もうとするよりは「時間が足りなくて解けない部分は、ラスト5分になったら塗り絵で乗り切る」と割り切ったほうが正答率が上がってうまくいくはずですよ。
ちょっと極端に聞こえるかもしれないですが、700点突破が目標ならちょっとくらいアンバランスでもいいんです。
というか実力的にまだまだなのにバランスなんてとれません。うまくやろうとしすぎるのも失敗の原因です。
「じゃあ、具体的に何をやればいいんですか?」
という話を続けて書きます。
【チェックリスト】TOEIC700点を突破するために優先すべきこと
出題形式を把握し、頻出パターンを頭に叩き込む
TOEICは出題形式に慣れるだけで数十点はアップできるテストです。総合力を上げようといろんなことに手を出す前にTOEICのための対策をしましょう。
難しい問題を解けるようになったところで、頻出パターンを落としていたら意味がないですから。
リスニングは先読みが最重要!徹底的に練習しよう
Part3とPart4は先読みの練習をして体になじませておきましょう。練習しているうちにきっと定番の質問やパターンに気付くはずです。
毎回のように聞かれるタイプの質問がわかっていると読む時間を短縮する効果も期待できます。
リーディングのペース配分通りに解いて体で覚える
練習の時点でペースを設定しておき、時間を意識しておくことが大事です。
ちなみに僕は以下のペースを意識してます。
- Part5+Part6:20分
- Part7:55分
700点くらいだとまだちょっと難しいと思うのでPart7の時間を45分くらい残すのがいいかもしれません。
とにかく、自分のやりやすいパターンを見つけたら、本番でもそのペースを守ること。
時計を見なくてもだいたいの残り時間がわかるくらいにやりこんでみましょう。
それがスコア安定に繋がります。
700点分の単語は確実に覚える
いろいろ書いてきましたが、やっぱり外せないのはボキャブラリーなんです。
TOEICは単語力がないと圧倒的に不利な試験です。
リスニングは一発で聞き取る必要がありますし、リーディングは読み直しをしてると時間が足りなくなるように作られているからです。
反射的にわかるくらいの準備をしておかないと得点できません。
ボキャブラリー学習の継続は単調なのでわかっていてもサボりたくなりますが、毎日やって瞬時に発音と意味がわかるレベルまで磨けば、まず裏切りません。
700点が目標なら「700点分の範囲までは完璧だ」と言えるようにしておきましょう。
選ぶべき市販の単語帳(例)
TOEICの目標スコアに応じていくつかの単語帳があります。
本当は700点分でも良いんですが、アマゾンで見た限り700点向けの単語帳が見当たらなかったためここではもうちょっと上のスコアまで使えるものを紹介しておきますね。
TOEIC700点をとれない人が見逃していること
本気でTOEICのスコアをあげるにはどうしても継続が必要になります。
逆に言えば、継続できる環境にないと目標スコアの突破もできないでしょう。
いま、どんなにやる気に満ち溢れていても人間の意志力はそう長くは続きません。
なので環境は整えるようにしてください。
長くなるのでTOEICの勉強開始前に準備すべき3つ※まずはここからに書きましたが、ここでは要点を3つほど箇条書きしておきます。
- TOEICのために300時間を先に確保する
- TOEICに関する情報を入手しやるべきことを明確化する
- TOEICに最適化した環境を整える