スタディサプリには英語のコースがいくつかあるのでうっかりすると間違った選択をしてしまうかもしれません。
ビジネス英語に関して言えば、「TOEIC対策コース」と「ビジネス英語コース」では内容がそれぞれ別になっています。
さて、今回は両コースの特徴を比べつつ、パターンごとにどんな人が使うべきなのかまとめてみます。
このページの対象者
- アプリを使った英語学習を検討している
- TOEICコースとビジネスコースのどちらを選ぶか迷っている
- 自分に合っているほうを使いたい
このページでわかること
- 2つのコースの違いと長所・短所
- あなたに向いているコースはどちらか
今回比較するコース
スタディサプリ TOEIC® L&R TEST対策コース ベーシックプラン
TOEIC対策アプリの決定版(英語学習アプリ利用者No1)
こちらはTOEICでのスコアアップを目的として使うアプリです。カリスマ講師による神授業動画やTOEIC頻出問題の演習、AIによる問題最適化がメインのコンテンツとなっています。
スタディサプリ ビジネス英語コース ベーシックプラン
TOEIC対策コース vs ビジネス英語コース 比較表
TOEIC対策コース | ビジネス英語コース | ||
---|---|---|---|
対象者 | 状況 | 就職や昇進・転職にTOEICスコアが求められている | 仕事柄、外国人を相手に英会話をする |
対象レベル | TOEIC400点から | TOEIC400点から | |
アプリで期待できる効果 | TOEIC(L&R)のスコアアップ | ビジネス英会話力の向上 TOEICスピーキングテストのスコアアップ |
|
期間 | 6~12ヶ月 | 6~12ヶ月 | |
動画 | 日本人講師によるTOEIC対策講座 | ネイティブ講師によるキーフレーズ講座 (英語で解説) |
|
価格 | アプリのみ | 18,348円 / 6ヶ月 32,736円 / 12ヶ月 | 18,348円 / 6ヶ月 32,736円 / 12ヶ月 |
その他 |
パーソナルコーチプラン
74,800円 / 3ヶ月 107,800円 / 6ヶ月 |
ビジネス英会話セットプラン
7,128円 / 1ヶ月 39,468円 / 6ヶ月 |
以上が両コースの簡単な比較になります。
続いて、表だけだとちょっとわかりにくい部分を補足します。
利用目的が違う
どちらもビジネス英語を扱っているのは共通ですが、目的が違うため、使うべきユーザーは異なります。
TOEIC対策コースの内容
TOEIC(リスニングとリーディング)の内容に特化しており、スコアアップに直結する「講義動画」や「問題演習」などのインプット学習が中心になります。
繰り返しになりますが、目標とするTOEICスコアをクリアするためにはこちらのコースを選ぶのが正解です。
ビジネス英語コースの目的
ビジネスの現場でスピーキング力が必要な人のためのコースです(あるいはTOEICのスピーキングテスト対策として使うこともできます)。
会話力を伸ばすことが重要なので「よく使うフレーズの暗記(インプット学習)」が中心となります。さらに、インプットしたことを「外国人講師を相手にオンライン英会話で使うトレーニング(アウトプット学習)」もオプションとして選択できます。
オンライン英会話があることによってインプットとアウトプットを両方行えるため、相乗効果が期待できます。
レベル感
どちらのアプリを使うにしても、内容に追いていくためにはTOEIC400点レベルは必要です(最低限のインプットが終わっているレベルのユーザーを対象としています)。
※公式サイトのデータによるとユーザーの8割以上は400点台です。
TOEIC対策コースの特徴
Good
カリスマ講師による無駄のない解説
「文法力」や「語彙力」が欠けると、テストの問題を正しく読んだり聞いたりすることはできません。TOEICの問題を解くに当たってはどちらも必須です。
TOEIC対策コースでは頻出パターンやつまづきやすいポイントをカリスマ講師が動画でわかりやすく、無駄なく解説しているため、弱点部分を効果的に補うことができます。もちろん忘れてしまっていた部分を思い出すのにも有効です。
※ビジネス英語コースでは文法的な解説や英単語学習はほとんどありません。
コーチをつけて明確なプランのもと正しく学習できる
TOEIC対策コースにはオプションサービスとしてパーソナルコーチプランが用意されています。
アプリがあっても強制力がない中、自発的に継続するのはなかなか簡単なことではないのでコーチングを受けて、スケジュール管理や強制力の部分をおまかせしてしまうのは一つの手です。
Bad
TOEIC400点以下にとっては難しい
中学1年レベルの超基礎的な部分は扱っていません。
すでに500点くらいに達しているレベルの人が使うのにはちょうどいいですが、中学校前半で挫折した人なら無理に背伸びせずもうちょっと基礎の学習からやり直すべきですし、そのための方法は別にあります。
参考TOEIC300点レベルならいきなりスタサプは難しいかもよ
ビジネス英語コースの特徴
Good
ストーリーで楽しくビジネスフレーズを学習
「下町ロケット」などを手掛けた脚本家がコンテンツ制作に関わっているため、楽しみながらビジネス英語のフレーズを吸収することができます。
実際、ビジネスシーンでありそうなリアルなストーリーです。
打ち合わせ・プレゼンテーション・接客対応・接待・交渉・電話対応・海外出張
TOEICスコアに応じてレベル分け
Lv.1からLv.4まであります。
- Lv.1 海外出張編(TOEIC400点程度)
- Lv.2 PC事業部の危機編(TOEIC600点程度)
- Lv.3 新商品開発編(TOEIC730点程度)
- Lv.4 グローバル進出編(TOEIC860点程度)
TOEIC400点程度の人でも使うことができますが、ストーリーが進むにつれて必要なレベルが上がります。エンディングまで楽しむにはある程度のレベルが必要となります。
オンライン英会話で実践的なトレーニングができる
インプット学習だけをやっていてもほとんど話せるようにはなりません。
スピーキング力アップのためには、やはり、実践的な英会話の機会を定期的に作ってアウトプットし、その反省をもとに改善を繰り返す必要があります。
ビジネス英語コースの ビジネス英会話セットプラン をやれば、学んだことをすぐに外国人相手にアウトプットする機会が得られるため、成長が加速します。
Bad
細かい解説がない
ビジネス英語コースでは文法の解説や英単語など基礎学習のようなものはありません。
スピーキングのコースなのでどうしても基礎レベルのインプットについてはクリアしていることが前提になっています。
TOEIC対策コースを選ぶべき人
- TOEIC(L&R)でスコアアップを目指している
- 現時点でTOEIC400点以上はとれる(高校卒業レベルの英語力)
- 自分で学習する習慣がある(1日1時間くらい)
- 自分で計画的に学習できる(TOEICでは計画性も大事です)
- 予定通りに行かない時に修正できる(修正力は必須です)
- アプリで英語学習したい
ビジネス英語コースを選ぶべき人
- ビジネス英会話力をつけたい
- TOEIC(Speaking & Writing)でスコアアップを目指している
- 現時点でTOEIC400点相当の英語力がある(高校卒業レベル)
- オンライン英会話を使った学習をしたい
- 楽しみながらビジネスで使うフレーズを学びたい
まとめ
目的に合わせて選べばどちらのコースとも効果的です。
ただし、スタサプをはじめるならまずは基礎力も必要なことを見落とさないように注意してください。
現状、初心者状態ならわからなくなったところまでもう一度戻ってやり直すのが最短です。自分のレベルに合っていないものを選んでも続かないので無理はしないようにしてください。
英語学習は基礎力と継続力がポイントなのでそこを無視すると驚くほど伸びません。