オンライン志向のTOEIC受験者の中で最近、人気が高いスタサプやスタディング。
アプリ学習はスキマ時間に使いやすくていいですよね。
両アプリは「カリスマ講師による動画解説」や「デジタル教材を使った学習」など共通する点も多いですが、比較してみると違いもあります。
今回は両者の特徴を踏まえつつ、各アプリの利用推奨パターンを解説してみます。
このページの対象者
- アプリでのTOEIC対策を考え始めた
- スタサプとスタディングで迷っている
- 自分に合うほうを選ぼうと思っている
このページでわかること
- 各アプリの違い
- どちらがよりあなたに向いているか
今回比較するTOEIC学習アプリ
スタサプ
TOEIC対策アプリの決定版(英語学習アプリ利用者No1)
リクルートのTOEICアプリ「スタサプ」は20回分の問題演習を収録し、ディクテーションやシャドーイングにも対応。900点以上のスコアを達成するユーザーも多いです。
カリスマ講師による動画解説も収録されており、忙しいビジネスマンのTOEIC対策にもピッタリです(従来の英語学習での挫折組がスタサプに挑戦し、継続できるようになったというデータあり)。
コースは半年~1年ですが、短期間で目標スコアを繰り上げ達成する人も続出しています。
スタディング
アルク×スタディングが共同開発したTOEIC対策アプリ
英語の通信教材でおなじみのアルクとオンライン資格講座で拡大中のスタディングによるオンラインTOEIC講座。
コースは目標スコアによって2つのレベルに対応(600点・800点)。カリキュラムは概ね3~5ヶ月で完成するように設計されており、本番までに余裕を持って準備できます。
スタサプ vs スタディング TOEICアプリの比較表
スタディサプリ | スタディング | ||
---|---|---|---|
メインの学習教材 | アプリ | アプリ | |
対象レベル | TOEIC400点以上 | TOEIC400点から800点 | |
期間 | 6ヶ月 12ヶ月 | 3ヶ月 5ヶ月 |
|
カリキュラム | なし | あり | |
動画解説 | あり | あり | |
動画講師 | 関 正生 | 早川 幸治 | |
学習相談 | パーソナルコーチプラン (別料金) | パーソナルコーチプラン (別料金) |
|
AI学習 | 対応 | 対応 | |
独自SNS | なし | あり | |
サービス開始 | 2017年〜 | 2020年〜 | |
運営会社 | 株式会社リクルート | KIYOラーニング株式会社 | |
価格 | 18,348円 / 6ヶ月 32,736円 / 12ヶ月 | 42,900円 / 600点 49,500円 / 800点 |
以上が両講座の簡単な比較になります。
続いて、表だけだとちょっとわかりにくい箇所を補足します。
メインの学習方法
どちらもデジタル学習教材だけで完結できます。
スマホでやる場合はアプリ、PCでやる場合はウェブブラウザー上でやります。
学習内容等(時間・進捗状況)も自動で記録されるので管理上、便利です。
アプリを利用できる期間
スタサプ
登録時に6ヶ月または12ヶ月から選びます。
スタディング
カリキュラムに沿って学習を進めることで600点コースは3ヶ月、800点コースは5ヶ月で完結します。
ただし、スケジュール通りに進められるとは限らないため、課金から7ヶ月間は使えます。
それ以上利用したい場合は更新版に課金することでさらに4ヶ月使うことができます。
SNS機能
スタディングには他の学習者の記録やコメントが見れるSNS機能があります(自由参加)。
※スタサプにはSNS機能は特にありません。
スタサプの特徴
- 料金が安い
- 問題量が多い
- リスニング対策練習がしやすい
- 目標スコア別コースがない
Good
料金的に安い
スタディングよりも安価で長期間使えます。
問題量が多い
収録されている問題の数や練習量で言えば、スタサプのほうが多く、完璧に仕上げれば900点以上も可能です。
リスニング対策練習がしやすい
シャドーイングやディクテーションと言ったリスニング用の練習はスタサプがやりやすいです。
Bad
目標スコア別コースがない
初級者も上級者も同じ問題を使うので人によっては難しいと感じる可能性があります。
スタディングの特徴
- 学習フローで迷いにくい
- 目標スコア別コース
- SNSがある
- 料金的には高い
- 800点以上のコースがない
- 実績があまりない
Good
学習フローで迷いがない
スケジューリングが決められていて指示に沿って進めていくだけだから、迷子になりにくいです。
学習効果の高い流れでナビゲートされているのでやるべきことを安心して進められます。
目標スコア別コース
600点目標と800点目標の2つのコースがあります。
カリキュラム
- 600点コース:3ヶ月(84時間相当)
- 800点コース:5ヶ月(100時間相当)
SNSがある
他の受講者の学習記録やコメントはモチベーションに繋がりやすいはずです。
Bad
料金的には高い
内容がスタサプと大きく変わるわけではないですが、料金の単純比較で見ると高いです。
800点以上のコースがない
800点以上の上級者が選択できるコースがありません。
ただし、中には難しい問題も収録されており、上級者なら全問正解できるというわけではないです。
実績があまりない
2020年スタートということもあり、スタサプと比較してユーザー数や実績が少ないのは否定できません。
スタサプのほうがいい人
最低限の基礎力には自信がある
スタサプのコンテンツは超初心者向けの解説が省かれていることも多く、300点もあやしいような弱点だらけのレベルで始めると挫折する可能性が高いです。
そういう意味ではすでにある程度基礎が完成済みの人のほうが向いています。
特にAI学習は700点以上など苦手部分が少ない場合に有利です(AIによって苦手を発見し、できない問題を重点的にやれるため短時間で効率的な学習が可能になります)。
本番形式の模試でたくさん練習したい
スタサプには20回分の問題が収録されており、たっぷり練習できます。
【補足】公式問題集について
- 定価:3,000円+税
- 1冊あたりTOEIC本番形式の問題が2回分収録
- 2023年7月現在、公式問題集9が最新
高得点を狙っている
スタサプを使うことで900点以上は取ることができます。
自分のペースで学習したい
ある程度自由度が高いので計画性を持って学習を進められる人(仮に予定通りに進まなくても修正力でカバーできる人)にはおすすめです。
さらにくわしく5分でわかる!スタサプTOEIC(ベーシックプラン)
スタディングのほうがいい人
計画が組めない
スタディングはカリキュラムに沿って進めていけば、目標スコアを達成できるようになっているので「どうやって進めればいいかわからない」「自己流に進めてるけど結果が出ていない」という人にとってはピッタリです。
TOEICは闇雲にやっても結果が出ませんが、必要とされるスキルを計画的に学習し、実力を積み上げていくことができれば目標はすぐにクリアできます。
3ヶ月後に600点突破が目標の人
体験談に目を通すとわかりますが、スタディングユーザーの多くは600点を目標にしています。
実際に目標スコアを突破する受講者が多いことからも600点超えを目指している人には有効です。
カリキュラムは3ヶ月で完成するようになっているため、受験は3ヶ月後を予定しておくと良いでしょう。
5ヶ月後に800点突破が目標の人
最初の3ヶ月で800点突破に必要な基礎部分(単語・文法・ヒアリング・ディクテーション)をやり、残りの2ヶ月で本番に向けたより集中的な演習を行います。
今後の流れ
無料体験
無料体験の内容
- ビデオ/音声講座:2本
- WEBテキスト:2本
- トレーニング1日分
- TOEIC演習問題1日分
受講を判断
勝手に課金されることはありません
有料コース受講
最大7ヶ月使えます
TOEIC受験
有料コース期間終了
まとめ
両講座とも使いはじめる時点で必要なレベルにはほとんど差はありません。
ハイスコアを目指すなら実績のあるスタサプが安心です。