英語を学習していると広告やSNS等を通して嫌でもオンライン英会話が目につきます。
ひょっとしたらあなたもよく見かけているかもしれません。
そんなオンライン英会話ですが、中にはTOEIC対策のレッスンを提供しているサービスもあります。
じつは僕自身、オンライン英会話ユーザーとしてTOEIC学習に利用しており、正しく使えばTOEICにかなりプラスだと感じています。
今回はTOEICのスコアアップを目指す人がオンライン英会話について知っておくべきことを紹介します。
TOEIC対策のためのオンライン英会話について
TOEICスコアアップを目指してオンライン英会話を活用すると言っても、デタラメに選ぶと失敗しやすいです。
というのは、現在、オンライン英会話市場には数十種類のサービスが存在していますが、TOEIC対策をやっているのはその中の一部だからです。
もちろん、TOEIC対策をやっていないオンライン英会話を選んでも英語を使う機会が増え、英会話力は伸びる可能性はあります。しかし、それが必ずしもTOEICスコアに直結するわけではありません。
TOEICを伸ばすならやはりTOEIC用の学習が必要になります。
そのため、TOEICスコアを伸ばすのが目的なら最低限、TOEIC用の教材やコースを提供しているかどうかの確認は必須です。
続いて、オンライン英会話について馴染みがない人向けに概要を説明します。
すでにわかっている方は次の見出しまで読み飛ばしてください。
もちろんそれぞれ別の会社が提供するサービスなので異なる部分がありますが、以下の特徴は一般的にどのオンライン英会話サービスにも見られる特徴です。
①講師とインターネットを通してマンツーマンレッスン
講師と専用ページや会議ツール(SkypeやZoom等)を用いてレッスンを行います。
会話やチャット、画像等でコミュニケーションをとります。
お互いわからないことがあった場合はインターネットで調べながらレッスンが進むこともあります。
仕事でオンライン会議をしたり、プライベートでビデオ通話等の機能を使うことがあるならすぐに適応できるはずです。
オンライン学習環境は必要
PCやインターネット、ヘッドホン等の設備が必要になります。
スマホでもレッスンを受けられないわけではありませんが、複数の画面を開いたりすることもあるのでPCは必須アイテムと言えるでしょう。
オンライントレーニングなのでネット回線やWIFIがないとはじまりません。
ヘッドホンやイヤホンを装着したほうが相手の声をしっかりと拾うことができます。
②1回あたり25分〜50分
月に数回〜毎日1回、受け放題などのコースがあります。
講師の予定表の中から、空いている時間を選んで予約します。
(1コマあたり25分が基本)
一人の講師に専任で学ぶというよりは何人かの講師の中から空いている講師を選ぶイメージです。
③月額1万円以下が相場
物価の高い欧米圏のネイティブ講師に学ぶサービスだと月額1万円を超えてきますが、日本よりも物価の安い国のバイリンガル講師に学ぶサービスは平均すると月額1万円以下です。
レッスン回数を抑えれば月額5,000円以下になる可能性もあります。
教材は購入不要なこともある
オンライン英会話がTOEIC教材を用意していることもあるので、自身で別途購入する必要がないことも多いです。
入会金や解約料等もない
契約は1ヶ月単位でレッスン以外には費用がかかりません。辞めたり、入り直したりも気軽にできます。
オンライン英会話でTOEIC対策する上での注意点
オンライン英会話だけでやっていてもTOEICスコアは伸びない
オンライン英会話レッスンさえ受けていれば自動的にTOEICがアップするかと言うと、残念ながらそう簡単ではありません。
TOEIC対策におけるオンライン英会話の役割は「講師とのコミュニケーションを通して弱点部分を明確化すること」だからです。
講師はレッスンが終わると毎回フィードバックを送ってくれます。あるいはレッスンの終わりにコメントがあるはずです。
また、とくに言及されなかったとしてもレッスンを受けていて自分自身でまだ身についてないと感じるところがあるはずです。
それらを反省材料として弱点を1つずつ潰すことではじめて成長につながると言えます。
レッスン前、その日の範囲を予習し、レッスン後にフィードバックをもらった部分を復習。オンライン英会話でTOEICの成果につなげるならこのワンセットが必要です。
講師がTOEICに精通しているわけではない
TOEIC対策コースですが、講師は特にTOEICを専門としているわけではありません。
彼らはTOEICも担当しているだけで、日常英会話等の数あるメニューの一つにすぎないのです。
海外ではTOEICの知名度が低いというのを聞いたことがありませんか?これは肌感として本当です。
これまでに数百回近くのオンライン英会話レッスンを受けましたが、実際にTOEICを受けたことがある講師に出会ったのが数えるほどしかありません。
TOEICよりもTOEFLとかのほうがよほど知られています。
講師のほとんどは間違いなくTOEIC900点台後半をとる実力者ですが、TOEICに関する知識や経験が豊富ではない分、そこまで期待しすぎるのも良くないということです。
※僕自身のスコアは950点ですが、明らかに自分よりも実力のある人ばかりです。
基本的には日本語がわからない外国人とのレッスンになる
講師のほとんどは海外在住の外国人です。
日本語が通じないのはもちろんのこと、文化的にもわりと違います。
相手の言っていることがわからないとレッスンが成立しないので、最低限のリスニング力は必要です。
目安としてはTOEICのリスニングで250~300点くらいはとれないと厳しいでしょう。
例外
一部、日本人講師に学べるサービスもあります。自信がつくまでは日本人講師のいるオンライン英会話で学ぶのも手です。
以上がオンライン英会話でTOEIC対策する上での注意点となります。
続いてはTOEIC対策としてオンライン英会話を使うのはまだちょっと早い人もいるという話をします。
※日本にいるとただでさえ、英会話のチャンスが限られるのでオンライン英会話を趣味として利用するのは否定しません。あくまでもTOEICスコアアップを最優先として考えた話になります。
こんな人がオンライン英会話でTOEIC対策するのはオススメできない
TOEIC300点以下
TOEIC300点に達していないということは、逆算するとリスニングは100~200点程度。恐らく、まだ講師の言っている英語が聞き取れない段階です。
自習等で申し少し基礎を伸ばしてからでないと早々に挫折してしまうでしょう。
400~500点くらいまでなら学校教育で学んだ英語学習方法でも伸ばせるのでまずは自分でできるところまで進めましょう。
予習復習する時間がない
TOEIC学習においてオンライン英会話はあくまでも補助的なものだと考えてください。
時間がない場合はオンライン英会話をやるよりもまずは参考書やアプリでの学習を優先しましょう。
そのほうが早く伸びます。
オンライン英会話は伸び悩んだ時、弱点を把握するために使うほうが効果的です。
TOEIC対策にピッタリのオンライン英会話とその特徴
ネイティブキャンプ
ネイティブキャンプ
にはTOEIC600点・TOEIC800点対策コースがあり、TOEICのPart1,2,3,4,7対策に利用できます。
事前予約不要・受け放題を特徴としており、好きなタイミングでレッスンを始められるので、スキマ時間等に使うのにも便利です。
講師は第二外国語として英語を使う東欧系や東南アジア系、アフリカ系のバイリンガルだけでなく、オプション料金で欧米ネイティブや日本人も選択できます。
料金
- バイリンガル受け放題:月額6,480円
- ネイティブ受け放題(オプション):上記プラス月額9,800円
QQ English
QQ English
はフィリピンにある語学学校が運営するオンライン英会話です。
全40コマで構成されたTOEICに特化したカリキュラムコースがあります。1コマ50分(L25分+R25分)。
『TOEIC®L&R TEST目指せ! ハイスコアラー』コース(目標:720点以上または100点アップ)
オリジナルテキストを使用しながら本番試験でのタイムマネジメント力を意識した実践的な練習をします。生徒の弱点に合わせた柔軟な内容になっています。
参加要件
過去2年以内のスコアが550点相当
『TOEIC®L&R TESTボキャブラリービルダー』コース
ハイスコアコースの参加要件を満たしていない人が、講師とともにTOEIC用の単語を学ぶ初級者コースです。
レッスンの中でアウトプットすることで記憶への定着率が高まり、本当に必要な単語を短期間で習得できます。
Hanaso
hanaso
は初級〜中級者がTOEIC対策をするのにピッタリなサービスです。フィリピン人講師と一緒にTOEIC用のボキャブラリや文法を学びます。
ボキャブラリ対策(目標400点~600点)
スタサプでおなじみの関正生先生が監修したオリジナル教材を使ったレッスンです。
文法対策(目標450~750点から)
市販教材を用いた文法対策です。
以下の教材が使われています。