TOEIC受験者なら必ずどこかのタイミングで目にするであろうスタサプやアルク。
TOEIC本を買えば折込チラシが挟まってたりしますし、一度でも検索するとウェブ広告でもしつこいくらい追いかけられますよね。
さて、今回は両者の特徴を比べつつ、パターンごとにどっちがいいのかまとめてみます。
今回比較するTOEIC通信講座
スタディサプリ
TOEIC対策アプリの決定版(英語学習アプリ利用者No1)
リクルートのTOEICアプリ「スタサプ」は20回分の問題演習を収録し、ディクテーションやシャドーイングにも対応。カリスマ講師による動画解説も収録されており、忙しいビジネスマンのTOEIC対策にもピッタリです(従来の英語学習での挫折組がスタサプに挑戦し、継続できるようになったというデータあり)。
コースは半年~1年後ですが、短期間で目標スコアを繰り上げ達成する人も続出しています。
アルク
超入門レベルからできるTOEIC対策
英語の通信教材でおなじみにアルクのTOEICコースは目標スコアによってレベル別に対応(6段階)。基礎からじっくりと取り組むのにピッタリです。
コースは概ね3~6ヶ月で完成するように設計されており、100点ずつ着実にステップアップできます。
スタサプ vs アルク TOEIC講座の比較表
スタディサプリ | アルク | ||
---|---|---|---|
メインの学習教材 | アプリ | 紙のテキスト (電子版あり) | |
ユーザー層 | 20~40代中心 | 20~60代 | |
スコア | TOEIC400点から | TOEIC300点から | |
期間 | 6~12ヶ月 | 3~6ヶ月 | |
カリキュラム | なし | あり | |
学習相談 | なし | あり | |
動画解説 | 豊富 | 一部対応 | |
AI学習 | 対応 | なし | |
価格 | 18,348円 / 6ヶ月 32,736円 / 12ヶ月 | 31,900円 / TOEIC超入門コース![]() 42,900円 / TOEIC500点コース ![]() 50,600円 / TOEIC600点コース ![]() 48,400円 / TOEIC700点コース ![]() 55,000円 / TOEIC800点コース ![]() 63,800円 / TOEIC900点コース ![]() |
以上が両講座の簡単な比較になります。
続いて、表だけだとちょっとわかりにくい部分を補足します。
スコア
TOEIC200~300点台でスタサプを使う人もいますが、公式サイトのデータによるとユーザーの8割以上は400点台です。
アルクの超入門コースは300点台から利用できるようになっています。
カリキュラム
スタサプは決まったカリキュラムに沿って進めるというよりも、自分で考えて進めるような設計です。一方、アルクにはカリキュラムがあり、定期的なテストも組み込まれています。
なお、スタサプのアプリ内にも本番形式の問題は収録されてますが、きっちりと時間を測って本番さながらの緊張感で模擬練習するなら別売の問題集を購入する必要があります。
学習相談
スタサプは進めている途中でテキストの内容に不明点があっても自己解決するか、パーソナルコーチプラン(有料)でサポートを受けるシステムになっています。
アルクはテキストの内容に関する質問や悩み相談等もパッケージに含まれています。
スタサプの特徴
Good
スマホのみで完結
スマホとネットさえあればいつでもどこでもでき、勉強している感が少ないので楽しみながらサクサク進められます。
また、ディクテーションやシャドーイングといった従来の学習方法では限界があったトレーニングによってリスニング力が効率的にUPします。
AI学習にも対応
AIによりランク判定で自分の成長がリアルタイムでわかったり、苦手部分を重点的にやるなど対策が立てやすいです。(Part1,2,5が対応)
料金的に安い
料金はアルクの半額。より簡単にはじめられるのはスタサプです。
Bad
目標スコア別コースがない
目標スコアが500点の人も900点の人も同じアプリを使います。そういう意味では超初心者だと解説が足りないと感じることもあるかもしれません。
超初心者には難しい?

進め方がわかりにくい
スタサプは1日の分量が決まっていないため、進め方はある意味個人まかせです。勉強が苦手な人にとっては自由すぎるとかえって難しかったりするかもしれません。
ただし、学習方法の解説動画もありますし、ペースメーカーとしてパーソナルコーチを付けることができるのでまったくカバーされていないわけではありません。
-
スタディサプリTOEICの進め方を解説【150点以上UPしました】
スタディサプリのダウンロードページ(GooglePlay)にあるレビューを見ていたら、何からやればいいかわからないという主旨のコメントを何件か見かけました。 たしかに、いきなりアプリだけ渡されても困り ...
アルクの特徴
Good
基礎から徹底
目標スコア別コースに分かれているのでできないところからはじめられます。また、決められたカリキュラムに沿ってやっていけば完成するのでコツコツできるタイプの人にとっては進めやすいはずです。(定期テストあり)
カリキュラム通りに進めることが難しい場合は、スタイルに合わせてカスタマイズできます。
英語学習アドバイザーへの相談
学習に詰まったときは専用サイト「テストコ」にてプロフェッショナル資格をもつ学習コーチに質問ができます。
Bad
料金的には割高
紙のテキストを使ったり、プロによる質問への回答・相談が含まれている分、金額的にはスタサプよりも負担になります。700点以上のコースは動画学習素材がない点などを踏まえるとちょっと割高感があります。
※スマホアプリではテキストの電子書籍版(ベストセラー書籍)を見ることができます。
スタサプのほうがいい人
スマホアプリで学習したい
もともと勉強習慣がないまま大人になったタイプの人はテキストで学習するのがけっこうダルいのではないでしょうか。それが原因で3日坊主なんてこともあるでしょう。
そういった従来型学習からの落ちこぼれにとってはスマホで学習するスタサプはやはり革新的です。
「すきま時間」に「ゲーム感覚」でできます。アルクのシステムだとスマホだけで学習を完結をできるようにはなっておらず、そうはいきません。

【注意】スマホ学習はリスクあり
ただし、スタサプが絶対に良いとは言えません。例えば、スマホやPCでやるので油断すると勉強そっちのけでSNSを見てしまったりします。
そういった誘惑を断ち切るのは別の意味で大変です(通知をオフにするなど対処方法はありますが、毎回設定変更するのはダルいのでつい油断してしまいがちです)。
中級レベルの実力がある
スタサプのコンテンツは超初心者向けの解説が省かれていることも多く、300点もあやしいような弱点だらけの状態で始めると挫折する可能性が高いです。
そういう意味ではすでにある程度基礎が完成済みの人のほうが向いています。
一方で700点以上など苦手部分が少ない場合にはAI学習に対応している点でスタサプは有利です(AIによって苦手を発見し、できない問題を重点的にやれるため短時間で効率的な学習が可能になります)。
アルクのほうがいい人
まだ基礎が弱い超初心者
アルクはスタサプと違い、目標別にレベル分けされているので、わからないところから着実にはじめられます。
また、定期テストがあり、本番までのペースを作りやすいでしょう。
スタサプだと省かれてしまうようなところも丁寧に解説されているので、本当はスタサプをやりたい場合でもアルクからはじめるほうが長い目でみると良いかもしれません。
アナログな学習方法のほうがしっくりくる
アプリ学習は得意な人には便利ですが、スマホやPCの操作が苦手だったりするとちょっとしたトラブルのたびにいちいち中断してしまい、学習がはかどりません。
余計なことで集中力をそがれるくらいならはじめから従来のように紙のテキスト中心の学習をしたほうがよっぽど効率的です。
まとめ
両サービスとも数多くの成功事例があります。
なのでどちらを選んでも間違いではありません。(現状、超初心者状態ならスタサプよりもまずはアルクで基礎をつけるのが早いとは思いますが。)
ただし、直感的にピンとこないものを選んでも続かないので無理はしないようにしてください。
英語学習は継続がカギなので嫌々やっても伸びません。極端な話、スタサプやアルクじゃなくても良いのです。
自分がこれならできると思う学習方法で進められることをオススメします。
そうすれば必ず結果は出ます。
【追記】
スタサプは無料体験期間があります(もちろん課金される前にキャンセル可能)。自分にもできそうか気になったらまずはちょっと触って感触を確かめてみてはいかがでしょうか?